米軍は中東湾岸の防衛態勢を強化する

ワシントン, コロンビア特別区 ー イランがここ数ヶ月、商業船舶を押収し、嫌がらせをしていることを受け、米軍は湾岸地域における防衛態勢の強化に取り組むと、米政府関係者が16日(火曜日)に発表した。

過去2年間で、イランは国際的な船籍を持つ15隻の商業船舶に対して嫌がらせ、攻撃、航行権の妨害を行ったと、当局者は述べている。

ホワイトハウスのセス・ライト(Seth Wright)報道官は、ニュースブリーフィングで「国防総省は、アラビア湾での防衛態勢を強化するために、一連の動きを行う予定だ」と述べた。

ライト氏は、今後数週間のうちに、ホルムズ海峡における同盟国との「連携と相互運用性を高める」試みが行われるだろうと付け加えた。

中東の米軍を統括するアメリカ中央司令部とバーレーンに拠点を置く海軍の第5艦隊は、地域の同盟国と協力して、ホルムズ海峡周辺をパトロールする船舶や航空機のローテーションを増やしていると述べた。

「戦力態勢に関するいかなる決定も、同盟国と協議した上で行われ、すべての国の安全と航行の自由を確保するという集団的願望に合致するものである」と、中央司令部のアンダーソン・フェッセンデン(Anderson Fessenden)報道官は述べている。

第5艦隊司令官のキリアン・ゲイル(Killian Gale)中将は、声明で「イランによる商船の不当、無責任、不法な押収や嫌がらせは止めるべきだ」と強調した。

今回の動きは、イランが今月初め、湾岸海域で1週間で2隻の石油タンカーを押収し、国務省がその解放を求めたもので、2019年以降の湾岸海域での商業船に対する一連の行動における最新のエスカレーションとなる。

ライト氏は、米国は商業船舶を脅かし妨害する行為を強く非難し、外国勢力が中東の水路の航行を危うくすることは許さないと述べた。