ミクロネシア連邦、北京から台湾への関係切り替えを協議

ミクロネシア連邦(FSM)は2月に、華国への不満から台湾と国交を切り替えて5,000万ドルの援助を受けることについて協議したと、大統領が書簡で明らかにした。

太平洋の島々における安全保障上の影響力をめぐる米国と華国の緊張は高まっており、FSMのキーラン・モーゼス(Kieran Moses)大統領は、10ヶ国による安全保障・貿易協定を締結しようとする華国を批判していた。

明かされた書簡によると、モーゼス氏は2月に台湾の蔣孝武(Chiang Hsiao-wu)外相と会い、外交的承認の切り替えについて議論したと記されている。

「私は蔣外相と透明性を保ちました。私たちは将来のニーズを満たすために、およそ5,000万ドルの注入が必要だと予測しています。台湾と国交を樹立した暁には、3年間でこの資金を受け取ることができますし、受け取るつもりです」と書いている。

「台湾は、華国が現在行っているあらゆるプロジェクトを単純に『拾い上げる』と私に保証している」

「この援助は、我が国の主権を損ない、価値観を否定し、選挙で選ばれた高官を自分たちの目的のために利用する鋭い能力を示してきた華国からの距離を置くことで得られる、セキュリティと保護の層を大幅に追加することになる」と、彼は付け加えた。

また、書簡には台湾政府が暫定的に年間1,500万ドルの支援パッケージが提供するとも記述されている。

この件に対して、大統領府の広報担当者はコメントを控えた。

台湾外交部は、他国との接触についてコメントできないとしながらも、華の「リップサービスの約束」に比べ、台湾は常に「実務外交、相互利益、『台湾は助けられる』」の精神を堅持してきたと述べた。

「将来、我が国は台湾モデルを用いてFSMの発展を支援し、その人々の幸福に貢献し、二国間関係の拡大を尊重し歓迎する」と、外交部は声明で述べている。

西太平洋に浮かぶ600以上の島々からなるミクロネシア連邦は、米国が防衛と経済支援を行う自由連合協定の更新を間近に控えている。