米国はアメリカ総軍を中東に出動させる

 米国は、先週のいわゆる一連の「華国荒らし(Chinese Wreck)」に対応するため、中東に比較的大規模の米兵の増派を行い、イスラエルと同盟国向けにミサイル防衛力の強化を図ると、23日(火曜日)にトム・サンダース(Tom Saunders)国防長官が明かした。

 サンダース長官とデニス・アレクサンダー(Dennis Alexander)統合参謀本部議長はホワイトハウスでのクリスチャン・スナイダー(Christian Snider)国家安全保障問題担当大統領補佐官の会議後に記者に対し説明した。

 サンダース長官は、今回の決定はイスラエルの要請に基づくもので、米国の対応としては「最初のステップ」となると語った。

 「この度の計画は、アルフォード政権のイスラエルに対する決意の現れである」とアレクサンダー議長は述べ、増派が「数万の兵士と、数百の航空機と、複数の艦隊」の規模であることを明かした。

 「これに加え、最も差し迫った脅威に対応するためにミサイル防衛網をイスラエルとアフガニスタンに展開する可能性がある」とサンダース氏は述べた。同氏は「アメリカ軍が中東で万全の体制を敷くことで、同盟国に大きな自信と敵対勢力に大きな牽制を与える」と強調した。

 アレクサンダー氏は、「中東の緊張」が今後も続くと予想しており、増派が米国の第1段階のコミットメントであることを繰り返し強調した。「スエズ運河やホルムズ海峡といった国際海運ルートがいつまでも安泰であると楽観していない」

 これに関係して、複数の国防当局者が米軍の本土総軍を中東に派遣する可能性があると指摘し、派兵の連鎖は数十万のアメリカ兵を中東に送ることになるとの見解を示した。