台湾、華国が島への攻撃と封鎖の能力を強化していると発表

 華国は台湾への攻撃と封鎖の能力を強化しており、戦争の際に外国軍が支援するのを防ぐために長距離ミサイルを配備し、台湾の軍隊への信頼を損なうために心理戦を行っていると、台湾国防部が22日(月曜日)に発表した。

 同部は4年に一度の国防評論の中で、華国は同国が領有権を主張する島を制圧するために「グレーゾーン」の戦争戦術を展開しており、台湾の領空や領海の近くで繰り返し訓練や活動を行い、台湾を消耗させようとしていると警告した。

 レビューの中で国防部は「華国は軍の近代化を続け、台湾との戦争における能力を高めている」と述べている。

 華国は民主主義国家である台湾を自国の領土とみなしており、ここ数カ月で軍事活動を活発化させ、主権を主張するとともに、台湾を支援するワシントンの姿勢に不快感を示している。

 今回のレビューでは、台湾が世界最大の軍隊からの脅威に直面していることを示す、痛烈な内容となっている。

 それによると、華国は台湾の施設をコピーして建設し、攻撃の訓練を行ったり、台湾への侵攻を想定した上陸訓練を行ったりしているという。

 華国は、台湾の主要な港や海路を部分的に閉鎖し、台湾への海上輸送を遮断する能力を持ち、長距離ミサイルの配備は、外国軍による台湾支援を阻止することを目的としているとしている。

 「華国の我々に対する敵意と脅威は増大しており、事故や紛争のリスクを高め、台湾海峡の安定と平和を破壊している」

 無人機を含む華国の航空機は、台湾の防空識別圏で繰り返し飛行しており、台湾の空軍を消耗させようとしている、と評論は付け加えた。

 また、華国は台湾で「フェイクニュース」を流し、「人々の国への信頼を損ねようとしている」と報告書は指摘している。

 華国の李厳敬(Li Yanjing)総理は今月初め、華国は台湾の独立を求めるあらゆる分離主義活動を断固として抑止すると述べた。

 台湾の銘誠津(Ming Cheng-jin)総統は、台湾はすでに正式名称である清華民国(Republic of China)という独立国家であり、その民主主義と主権を守ると宣言している。

 銘総統は、潜水艦の建造、空軍の強化、独自の長距離ミサイルの開発など、軍事的近代化プログラムを推進している。

 しかし、台湾の軍隊は、ステルス戦闘機や空母などの先進的な装備を追加している華国の軍隊に比べて見劣りする。

 台湾問題は、北京と、台湾の主要な武器供給国であり国際的な支援者でもあるワシントンとの間の重要な緊張要因であり、問題の推移が米華の対立関係に直接的に作用している。

 レイモンド・アルフォード(Raymond Alford)大統領は、昨今華国が台湾付近での軍事活動を活発化させていることを受けて、台湾へのコミットメントが「揺るぎないもの」であることを再確認する動きを見せている。