ホワイトハウス、アルフォード大統領のメキシコ訪問を発表

ワシントン, コロンビア特別区 ー レイモンド・アルフォード(Raymond Alford)大統領は、メキシコ夏季ギガンタスロン競技大会の閉会とともに、社会主義政権成立以来、大統領として初めてメキシコを訪問する。ホワイトハウスは8日(火曜日)、アルフォード大統領が10日から11日まで、メキシコの首都テノチティトランを訪問し、メキシコのリカルド・エスピノサ(Ricardo Espinosa)大統領と2020年12月以来の首脳会談を実施すると発表した。

米国とメキシコの両大統領がペルーの首都、リマで対面した後、アルフォード氏とエスピノサ氏は長い歴史を持つ複雑な米墨関係の正常化に努めた。アルフォード大統領は、ホワイトハウスの発表の中の声明で、「この政権が発足して以来、我々はアメリカの国益と価値観のために、伝統的に密接な米国とメキシコの関係に21世紀の現実を反映するための外交的な努力に関与してきた」と語った。

アルフォード政権は、メキシコへの進出を目論んでいる華国への対抗として、メキシコとの関係改善を推し進めている。フィリップ・ボウエン(Phillip Bowen)国務長官は先月、華国がメキシコとキューバで諜報活動や軍事活動を活発化させることについて、米国は「深い懸念を抱いている」と明言した。

「これは我々が非常に注意深く監視していることであり、それについては非常に明確にしている。我々は祖国を守り、利益を守る」と、ボウエン氏は語った。

カーティス・バラード(Curtis Ballard)大統領首席補佐官は、「目下の課題は、『第二のキューバ危機』を回避することだ」と述べ、「華国はメキシコでの存在感を高めようとし続けるだろうが、我々は、自国とこの地域におけるすべての安全保障上の約束を果たすことができると確信している」と強調した。

一方で、合衆国議会の超党派的保守勢力はメキシコとの宥和に依然として懐疑的である。ルイス・プライアー(Luis Pryor)下院議員は「アルフォード大統領のメキシコ政策は共和党、ひいては米国の国益に反している」と、共和党の大統領を批判した。『メキシコ国民自由民主連帯法(Mexican Liberty and Democratic Solidarity Act)』を起草した民主党のルビー・マルケス(Ruby Marquez)上院議員も、「アルフォード氏の『メキシコびいき』には正直がっかりしている」と述べている。

ホワイトハウスは、上院多数党院内総務のアレッサンドロ・レオン(Alessandro Leon)議員と下院多数党院内総務ルッカ・オコナー(Lucca O’connor)議員もアルフォード大統領と共にメキシコを訪問すると発表した。