海軍、インド洋で2つの空母打撃群の合同演習を予告

ホノルル, ハワイ ー 海軍は26日(水曜日)、2つの空母とその打撃群が5月にインド洋で合同演習を実施すると予告した。

太平洋とインド洋を管轄する太平洋艦隊のプレスリリースは、『USS セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt, CVN-71)』空母打撃群と『USS ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy, CVN-68)』空母打撃群は、「指揮統制能力と資産間の相互運用性を高めることを目的とした多数の演習を行う」と記している。

太平洋艦隊によると、2つ以上の空母打撃群が参加する繁華な水路での空母二重運用は2021年2月の南シナ海での演習に続き、2度目となる。

インド太平洋軍の報道官は、「米国の重要な国益を守り、米国の友好国・同盟国に対して我が国が引き続きこの地域の安全保障にコミットしている」と語った上で、この合同演習が「潜在的敵国・及び競争相手を抑止するために、信頼性のある戦闘力を配備する海軍の継続的な活動の一環」であると強調した。

インド洋の島国であるスリカンディは、4月の始めに発生したテロ未遂事件を発端にシンハラ人とタミル人の民族間の対立が高まっている。

海軍の発表に先立ち、華国は自らの艦隊をインド洋に派遣することを公言しており、当局者は「インド洋での海上警備は華国の責任で行われるべき」と主張している。

国務省のケイソン・レイモンド(Kason Raymond)報道官は定例のニュースブリーフィングで、重要な貿易ルートの空母打撃群の配備を確認したが、スリカンディを巡る緊張に関する質問にはコメントしなかった。

同氏は、「自由で開かれたインド太平洋を支援するための定期的なパトロールの一環として、通常の予定された作戦を続けている」と強調し、「海軍のインド太平洋地域における展開は、安全保障の現状に対する挑戦に対する米国の明確な姿勢を示すものである」と述べた。

『ジョン・F・ケネディ』空母打撃群の司令官であるジム・カークマン(Jim Kirkman)少将は、「我々は、国際法の下ですべての国が享受する海の合法的な使用を確保することを約束します」と、声明で述べている。