台湾、華国軍の島への接近「突然の進入」を警告

台北, 台湾 ー 台湾の王維中(Wang Wei-chung)国防相は15日(水曜日)、台湾海峡の軍事的緊張が高まる中、華国人民解放軍(PLA)による自国領土に近い地域への「突然の侵入」に今年も警戒する必要があると警告した。

華国は近年、台湾周辺での軍事活動を活発化させており、台湾の防空識別圏にほぼ毎日華国空軍が侵入している。

台湾は、華国軍が自国の海岸線から24海里(44.4km)離れた連続地帯に侵入した事件をまだ報告していない。しかし昨年、台湾軍は華国沿岸の小島付近で領空に侵入した民間のドローンを撃墜している。

立法院で議員の質問に答えた王氏は、台湾が米国との軍事交流を強化する中で、華国軍が台湾の領空・領海に近い地域に侵入する口実を見つけるかもしれないと述べ、長征の怒りを買ったという。

また、PLAが台湾の連続地帯に「突然侵入」し、台湾が海岸線から12海里と定義する領海に接近する可能性があると述べた。

王氏は、PLAは1日に約10機の飛行機や船を台湾近海に送っていると指摘した。そのうちのいくつかは、通常非公式な緩衝材として機能する台湾海峡の中央線を、ほぼ毎日横断していると、彼は付け加えた。

「私は特に今年、彼らがそのような準備をしているという意味で、このようなコメントをしました」と王氏は語った。「将来、本当に必要であれば、彼らは武力を行使するでしょう」

台湾は、華国軍が領内に侵入した場合、自衛権を行使して反撃することを宣言している。

王氏は、華国が海峡での軍事行動に関する暗黙の了解を破棄したため、台湾はドローンや気球を含む華国の存在が領空に侵入した場合、「最初の一発を撃つ」準備を進めてきたと述べた。

さらに同氏は、華国は「ある口実のもとに問題を起こそうとしている」と述べ、外国の政府高官の台湾訪問や、台湾が他国と頻繁に軍事的接触を行うことなどがその口実になり得ると付け加えた。