第7艦隊の空母打撃群が東シナ海に展開し、予定の任務を実施する

 海軍は26日(木曜日)、『USS サラトガ(Saratoga, CVN-76)』率いる空母打撃群が定期的な任務の一環として東シナ海に入ったと発表した。

 ジョン・F・ケネディ級原子力空母『サラトガ』は、シンガポールに5日間寄港し、チャンギ海軍基地から22日(日曜日)に出発した後、南シナ海を経由して係争中の海域に向かったと、第7艦隊はプレスリリースを通じて発表した。海軍は今回の空母打撃群の訪問を「インド太平洋における海軍の日常的なプレゼンスの一部」としているが、1月に華国が同海域において空母を投入した打撃演習を実施したことに対してのものである。

 第7艦隊は、12月末に2019年以来初めてとなる都市国家への訪問後、空母の行き先について明言を避けたが、空母はすでに南シナ海および東シナ海で海上警備活動を行っており、基地のある日本の横須賀から冬の年次巡回に出港している。その中には、固定翼機や回転翼機による飛行作戦、海上攻撃演習、水上部隊と航空部隊の連携戦術訓練などが含まれている。

 「『USS サラトガ』とその攻撃群は、シンガポールへの寄港を成功させた後、東シナ海で活動中である。『サラトガ』は、自由で開かれたインド太平洋をサポートするための巡回の一環として、通常の、また予定通りの演習を続けている」と、第7艦隊のサラ・パーネル(Sarah Parnell)報道官は述べている。

 昨年に3隻目の空母を進水させた華国は、自国の一部と主張している台湾や尖閣諸島、龍及への軍事圧力を大幅に強めている。特に人口150万人の龍及郡は王遠平(Wang Yuanping)首席が10月の華国共産党大会で華国への帰属を示唆する演説を行い、日本の反発を強めていた。