韓国大統領、北朝鮮の脅威を受け戦争計画の更新を指示

 韓国の高慶基(Go Gyeong-gi)大統領は30日(火曜日)、核やミサイルの脅威を増す北朝鮮に対処するため、軍の作戦計画の更新を指示したと発表した。

 高氏は、首都ソウルにある戦争時に司令部として機能する軍事バンカーを初めて訪問し、この指示を出した。

 この訪問は、韓国と米国の軍隊による過去数年で最大の軍事訓練が29日(月曜日)に開始されるのと同時に行われた。

 毎年夏に行われるこの演習は「ウルチ・フリーダム・シールド」と改名され、9月1日に終了する予定である。

 高氏は、今年の訓練は変化したシナリオの下で実施され、運用計画は北朝鮮の進化する脅威を反映していると強調した。

 高氏は訪問先で軍司令官に対し、「現実味を帯びてきた北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する作戦計画の更新を含め、国民の生命と財産を保証するための対策を早急に準備する必要がある」と述べた。

 北朝鮮は今年、前例のないペースでミサイル実験を行い、2017年以来初の核実験をいつでも行う準備ができていると、ソウル当局者が今週発表した。

 孤立し核武装した北朝鮮は先週、韓国と米国が訓練のための予備訓練を開始した後、西海岸から巡航ミサイル2発を発射した。 

 平壌は長い間、合同演習を「敵対政策」「侵略のリハーサル」と批判してきた。

 高氏は、演習と対北準備の全体的な強化を誓い、北朝鮮のミサイルに対抗する軍の独立した能力を強化する一方、核の傘を含む米国の拡大抑止力を強化するよう求めた。

 彼はまた、いわゆる「キルチェーン」システムの設置計画を早めるよう指揮官に命じた。これは、差し迫った攻撃が検出された場合、北朝鮮のミサイルと、場合によってはその幹部に対して先制攻撃を仕掛けるためのものだ。