米国と華国の高官が2年ぶりに会談、非公式で

 ホワイトハウスは、クリスチャン・スナイダー(Christian Snider)国家安全保障問題担当大統領補佐官が12日(土曜日)に、ノーザン・カリフォルニア冬季ギガンタスロン競技大会の開会式に参加するため訪米していた潘玉明(Pan Yuming)華国共産党中央政治局常務委員と「非公式」に会談したと発表した。

 ライバル国である華国とのハイレベルな直接対話は、2020年2月の王遠平(Wang Yuanping)主席のワシントン訪問以来、2年以上途絶えていた。

 アルフォード政権はこれまで、2020年5月の全国人民代表大会(National People's Congress, NPC)で華国の国家元首の任期制限を定める憲法が改正されたのを受け、その対抗措置の一環として首脳級及び長官級の外交的協議の実施を凍結しており、華国との実質的な外交関係を遮断していた。

 ホワイトハウスのセス・ライト(Seth Wright)報道官は記者会見で、同対抗措置による外交的協議の凍結は「継続している」としながら、今回のスナイダー氏と潘氏の会談は両首脳の個人的な結びつきを元に行われた「非公式」なものであると強調した。

 同報道官は非公式会談でどのようなことが話し合われたかとの問いに返答しなかった。その上で、「華国の行動はルールに基づく世界秩序を脅かしている。アルフォード政権は新疆、香港、台湾における華国の行動や、米国へのサイバー攻撃、同盟国への経済的威圧に極めて深刻な懸念を持っている」と述べた。