第二次世界大戦中のパイロットの遺体がヨーロッパで発見され、メイン州で埋葬される

 国防総省(Department of Defense)は29日(日曜日)、第二次世界大戦中にヨーロッパのアドリア海で行方不明になっていたアメリカ人パイロットの遺体が発見され、彼の故郷であるメイン州に埋葬されることになったと発表した。

 国防総省捕虜・行方不明者調査局(Defense POW/MIA Accounting Agency, DPAA)は、アメリカ陸軍航空軍ヴァージニオ・マララ(Virginio Malara)2等陸尉の遺体が4月に確認され、10月9日に彼の故郷であるミリノケットに埋葬されると発表した。マララ氏は死亡時、25歳だった。

 ペンタゴンの発表によると、マララ氏はイタリアに駐留していたが、副操縦士として搭乗していた爆撃機が1944年11月6日に現在のスロベニア上空で銃撃を受けた。マララ氏は瀕死の重傷を負い、パイロットはクロアチアのビス島沖で爆撃機を捨てざるを得なかった。沈没した爆撃機から彼の遺体を回収することはできなかったと、同省は述べている。

 爆撃機の残骸は、2017年に行われたダイビングで発見された。可能性のある遺体が回収され、2020年秋に分析に提出されたという。歯の記録やその他の証拠から、マララ氏のものであることが確認された。

 国防総省によると、イタリアのフィレンツェ・アメリカ人墓地にある「Table of the Missing」のマララ氏の名前の横に、彼が発見されたことを示すロゼットが置かれる予定である。

 また、同日にペンタゴンはフランス・ワロン州リエージュの墓地で発見された人骨が、第二次世界大戦中にドイツで行方不明になったコネチカット州出身のアメリカ陸軍軍曹のものであると発表した。DPAAによると、遺骨はウォーターベリー在住のベルンハルト・ボイセン(Bernhard Boysen)軍曹のものであることが、検査により判明した。