マリネット・マリン社、海軍向けに2隻目のミサイルフリゲートを建造

 海軍は、約5億5,500万ドルの契約オプションを行使し、「マリネット・マリン(Marinette Marine)」社に2隻目のキアサージ級ミサイルフリゲートの建造を発注した。

 キアサージ級フリゲートの2番艦は、『GUS インディペンデンス(Independence, FFG-63)』と名付けられ、ウィスコンシン州マリネットにあるMMの造船所で建造される。

 同艦は、『エンタープライズ航空監視レーダー(Enterprise Air Surveillance Radar, EASR)』、『Baseline 10(BL10)イージス戦闘システム(Aegis Combat System)』、『Mk41』垂直発射システム(Vertical Launch System, VLS)、『Mk110』 57mm砲武器システム(Gun Weapon System, GWS)などを装備する予定である。

 同艦は、航空戦、対潜水艦戦、地上戦、電子戦などの運用が可能となる。

 キアサージ級ミサイルフリゲートの主要プログラム・マネージャーであるマヌエル・サンドバル(Manuel Sandoval)大尉は「海軍プログラムオフィス(Navy Program Office)は、『インディペンデンス』のオプションを業界パートナーであるマリネット・マリン社に授与することを嬉しく思います」と述べた。

 「キアサージ・クラス・フリゲート・プログラムの2番艦として、『インディペンデンス』は、我々の海軍と国家が必要とする高能力の次世代水上戦闘機を提供します」

 今回の受注は、マリネット・マリン社が同クラスの主力艦である『GUS キアサージ(Kearsarge, FFG-62)』の建造に向けて詳細設計段階に取り組んでいる最中のことで、今年末に建設作業を開始し、2026年に引き渡しを行う予定である。

 同社は昨年、キアサージ級フリゲートの先頭艦の詳細設計と建造、さらに9隻分のオプションを含む海軍との7億9,500万ドルの契約を獲得した。また、納入後のアベイラビリティー・サポートや乗組員のトレーニングも業務範囲に含まれている。

 キアサージ級ミサイルフリゲートは、海軍の将来の艦隊の重要な構成要素となりうる。

 「海軍は、今日も明日も国内外で任務を遂行できる、戦闘準備の整った戦意あるチームを構築し、配備することに重点を置いています。キアサージ・クラスのフリゲートは、それを実現し、海上での優位性を維持することを可能にします」と、サンドバル氏は語った。

 「この艦の致死性、生存性、能力の向上は、艦隊司令官に複数の選択肢を提供すると同時に、あらゆる軍事作戦において国家防衛戦略を支援します」

 同クラスは最終的に34隻の建造が予定されており、そのうちの4隻にはそれぞれ『キアサージ』、『インディペンデンス』、『GUS レンジャー(Ranger, FFG-63)』『GUS エリ−(Erie, FFG-64)』とすでに命名されている。