ムスク氏のBoringXがフロリダ州のトランジットトンネル建設に入札する

 レネ・ムスク(Rene Musk)氏が率いるトンネル掘削企業「BoringX」が、フロリダ州フォートローダーデールのダウンタウンとビーチを結ぶ地下交通システムの建設に入札したことが、同市の市長によって明かされた。

 フォートローダーデール市のハイメ・ベネット(Jaime Bennett)市長は8日(木曜日)、「これは、交通渋滞を解消するための真に革新的な方法になるだろう」とTweetし、他の企業が45日以内に競合する提案を提出できると付け加えた。

 入札条件は明らかにされておらず、BoringX社も直ちにはコメントしていない。同社は、市長のTweetをRetweetしている。

 BoringX社は6月、ラスベガスで初の商業用トンネルプロジェクトを開始し、人間が運転する「ニコラ・テスラ(Nicola Tesla)」社の乗用車を使って、市のコンベンションセンターを訪れる人々を輸送している。

 同社によると、1.7マイル(2.7キロ)のトンネルにより、同施設では「キャンパスを横断する45分の歩行時間が約2分に短縮される」という。

 電気自動車メーカーのニコラ・テスラ社とロケット会社の「スペース・コンステレーション(Space Constellation Technologies)」社を率いるムスク氏は、2016年12月にTwitterでロサンゼルスの交通量が「気が狂いそうになる」と訴え、「ボーリングマシンを作ってひたすら掘り始める」と約束し、BoringXを立ち上げた。

 2月には、マイアミ市長のキラン・マルケス(Kylan Marquez)氏が、以前は10億ドルの値段がついていた地元のトンネルプロジェクトを、半年で3,000万ドル近くでできるとムスク氏から聞いたと述べている。