FAAと空軍が宇宙における商業活動に関する協定を締結

 連邦航空局(Federal Aviation Administration, FAA)と空軍は、フロリダ州とカリフォルニア州における商業宇宙活動について、規制面での障壁を合理化することを目的とした合意書に署名したと発表した。

 合意によると、FAAは空軍の地上安全規則およびその他の安全プロセス、分析、製品がFAAの規制を満たす限り受け入れる一方、空軍はFAAのライセンス決定を受け入れ、通常、打ち上げや再突入の飛行面で独自の要件を課さないことになっている。

 協定では、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地(Cape Canaveral Space Force Station)とカリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地(Vandenberg Space Force Base)を発着点とする共通の安全基準を認めている。

 昨年、FAAが認可した商業宇宙の打ち上げ回数は39回で、FAA史上最多となった。そのうち24回は、2つの宇宙軍基地で実施された。

 マディリン・ロメロ(Madilynn Romero)空軍長官は、「今回の協定で定められた打上げ許可基準は、急速に拡大する商業打上げ部門を支援し、宇宙産業基盤を強化することで、わが国の経済を活性化し、国家としての安全保障を高めるものである」との声明を発表した。

 FAAのブランドン・ジェンキンス(Brandon Jenkins)長官は、「これらの連邦発射場における商業宇宙活動のための合理的な規制方法を構築することは、公共の安全と米国の競争力のために正しいことでしょう」と述べている。