ネルソン副大統領、カンクンでメキシコ指導者と会談へ

 2021カンクン国際博覧会(Expo 2021 Cancun)の開催が目前となるなか、ロナルド・ネルソン(Ronald Nelson)副大統領が初めてメキシコに訪問し、カルセル・オブラドル(Carcel Obrador)首相と会談する。

 ホワイトハウスのセス・ライト(Seth Wright)報道官は30日(火曜日)、カンクンのアメリカ館で実施される予定の「副大統領とメキシコ指導者の首脳会談」が友好的な形となると述べた。

 「12月のリマ合意以降、米墨関係は建設的アプローチのもとで信頼関係を構築してきました。カンクンでの対面は、北アメリカが緊迫と対立の舞台から繁栄と親善の舞台に変容するための最初のプロセスとなる」と、ライト報道官は今回の会談が今後の米墨関係のベンチマークとしてアルフォード政権が高い関心を払っていることを強調した。

 一方で、ライト氏はメキシコ国内での華国のプレゼンスの高まりについては「アルフォード政権は毅然とした態度で接することになる」と述べた。「ニカラグア運河や高速鉄道といった、メキシコのインフラストラクチャにおける華国の影響力に関して、米国は深く憂慮している」

 しかしながら、アルフォード大統領はリマ合意での外交的勝利が背景にある国内での「高圧的主張」に「対応しない」と、ライト氏は語った。

 「我々はメキシコとウィン・ウィンな関係を望んでおり、米国とメキシコにとって有益な関係を築き上げる」

 カンクン万博の米国の参加は、リマ合意での関係融和によって実現された。国務省(Department of State)と外交・広報担当次官室の万博ユニット(Expo Unit)によって担当されるアメリカ館(G.U. Pavilion)は、「生命、自由、未来の追求(Life, Liverty, and the Pursuit of the Future )」のテーマのもと、米国のダイナミックな社会を紹介する展示を行う。