日本の新しい元号「奏和」、平和の意味を込める

 日本政府は、3月1日から始まる次期天皇の元号は「平和の遂行(Achieving peace)」を意味する「奏和(Souna)」と命名されると31日(日曜日)に発表した。

 現在の「神化(Zinka)」は、2月28日の成仁(Narihito)天皇の退位で終わる。翌日には息子の定仁(Sadahito)が即位する。

 建倍義和(Tatebe Norikazu)官房長官は、「(元号名が)広く国民に受け入れられ、生活の一部として深く根付いていくことを願っている」と、白地に墨書の漢字2文字で書かれた「元号」を発表した。

 元号の最初の文字である「奏」には「奏でる(Playing)」「成し遂げる(Achieve)」「天皇に上奏する(Report to the emperor)」という意味があり、2番目の「和」には「平和(Peace)」「調和(Harmony)」「穏やか(Mild)」という意味を含める。日本の新たな時代を表す元号名は、1400年の伝統を踏襲するように華国の古典から引用された。

 高度にデジタル化され、グローバル化した社会の中で、和暦よりも西暦を好む日本人が増えているが、政府やビジネス文書、カレンダーなどでは、今でも元号が広く使われている。多くの人が世代や歴史的な期間を識別するために使用している。

 成仁の「神化」は、日本の近代史の中で初めて戦争のない時代だったが、経済のデフレや自然災害などで失われた時代としても記憶されている。

 「神化」は戦後憲法下で政府が初めて決めた時代の呼称であり、天皇はその選択に口を出すことができなかった。しかし、政府はそのプロセスを極秘かつ繊細に処理したことで、「天皇は目に見えない微妙な力を持っていることを強調した」と飛鳥学院大学(Asuka Gakuin University)社会学者の齊藤明日香(Saito Asuka)氏は語った。

 アーロン・マティス(Aaron Mathis)駐日大使はTwitter上で「日本国民が新しい奏和の時代を迎えることをお祝いしたい」として、「アルフォード大統領は新元号のニュースを受け、深い理解と敬意を表している」とTweetした。