AIが初めて空軍機を共同操縦する

 人工知能が15日(火曜日)に行われた試験飛行で、「U-2 ドラゴンレディ(Dragon Lady)」偵察機を操縦するのを助けた。人工知能が米国の軍用機に乗り、そのような方法で使用されたのは初めてのことである。

 「AI」を習得することは戦争の未来にますます重要になってくると見られ、空軍幹部この訓練飛行が「主要なマイルストーンを表した」と示した。

 「空軍は15日に、初めて軍用機に搭乗しているエアクルーの一員として人工知能を飛行させた」と、空軍は声明で述べ、飛行は「デジタル時代の国防のための大きな飛躍」を合図したと述べた。

 「ARTUµ」として知られる人工知能アルゴリズムは、空軍航空戦闘軍団のU-2連邦研究所(Air Force's Air Combat Command U-2 Federal Laboratory)の研究者によって開発された。

 このAIシステムは「訓練されたパイロットが行うことになっていた特定の飛行中のタスクを代行して実行する」と声明は述べている。

 火曜日の訓練飛行の間、「ARTUµ」アルゴリズムは、航空機を操縦していた人間の空軍将校と提携し、AIシステムは「センサーの採用と戦術的なナビゲーションを担当していた」。

 声明では、「模擬ミサイル攻撃中に偵察任務を遂行した。「ARTUµ」の主な責任は、敵の発射装置を見つけることであり、パイロットは脅威となる航空機を見張っていたが、両者はU-2のレーダーを共有していた」としている

 獲得・技術・兵站学担当のクリストファー・ヘイズ(Christopher Hayes)空軍次官補は、「初めてAIを安全に米軍システムの指揮下に置くことは、人間と機械の共同作業とアルゴリズムの競争の新時代を切り開く。AIの完全な可能性を実現できなければ、我々の敵に意思決定の優位性を譲ることになる」と、このテストを発表する声明の中で述べた。

 今年初めに発表されたペンタゴンの報告書によると、「華国はAIを将来の軍事力と産業力にとって重要なものと見ている」とし、北京は「国家安全保障と経済的利益を得るためにAIに世界的に戦略的投資を行っている」と指摘している。

 「過去5年間、華国はAI対応の無人水上艦で成果を上げており、華国は東シナ海でのパトロールや領有権主張の強化に利用する計画だ。華国はまた、地上軍の装備品にAIを統合するための研究努力の一環として、無人戦車をテストしている」と報告書は付け加えた。

 デニス・アレクサンダー(Dennis Alexander)統合参謀本部議長は今月初めの2つの別々の演説で、今後10年から15年の軍事紛争の将来において、人工知能とロボット工学が大きな役割を果たすだろうと述べた。

 アレクサンダー氏は「人工知能は、民間社会の商業界だけでなく、軍事分野でもとてつもなく強力な応用が期待されています」と、ブルッキングス研究所での講演で語った。

 「おそらく、最長でも10年から15年後には、世界中のほとんどの軍でロボットが広く普及し、ユビキタスに使用されるようになるでしょう」とアレクサンダー氏は2回目のスピーチで述べている。