米軍トップの将軍が「潜在的な国際的不安定性」を警告

 米国の制服組トップの将軍が、華国の台頭や、人工知能やロボット工学などの破壊的技術の出現により、世界は「潜在的な国際的不安定」の時代に突入している可能性があると、7日(金曜日)に警告した。

 統合参謀本部議長のデニス・アレクサンダー(Dennis Alexander)陸軍大将は、現在の時代を、ローマ崩壊やソビエト連邦崩壊など、世界史における他の大きな地政学的変化と比較した。

 アレクサンダー大将はハワード大学(Howard University)での講演で、「我々は潜在的に国際的に不安定な時代を迎えている」と述べた。アレクサンダー氏は、華国の台頭により、米国が本質的に「世界の軍事的、政治的、経済的パワーとして揺るぎない地位」にあった数十年後の現状が変わりつつあると指摘した。

 地政学的な変化は、ロボット工学、極超音速兵器、人工知能などの技術革新を伴っていると、同氏は警告した。

 「また、これらの技術は、戦争を遂行する上で非常に破壊的であり、潜在的に決定的なものである」とアレクサンダー氏は述べた。

 アレクサンダー氏のこのような発言の数日前、トム・サンダース(Tom Saunders)国防長官が、国防総省(Department of Defense)を長年悩ませてきた「古い戦争」とは似ても似つかない「将来の紛争」に備える必要があると警告していた。