アルフォード政権、華国「バンクーバー合意」破棄を拒否

 レイモンド・アルフォード(Raymond Alford)大統領は、華国の一方的な『2020年バンクーバー合意(Vancouver Agreement 2020)』の破棄を拒絶し、米国は引き続き合意に基づき国際的責務を遂行すると強調した。

 アルフォード大統領は2日(日曜日)に発表した声明で、「米国は華国の一方的な破棄に強烈な不満と断固たる反対」を表明した。その上で、米国は華国の撤退要請を拒絶し、同合意に遵守する形で在日米軍と沿岸警備隊による紛争地域の警備を継続することを表明した。

 「華国は国際的合意を一方的に破棄し、対話による紛争解決の道を完全に閉ざした。米国と日本はこれに強烈な不満と断固たる反対を示し、同地域における継続的なコミットメントを遂行する決意を表明する」

 北京は1日(土曜日)、12月に米国と日本の3ヶ国で締結された『バンクーバー合意』の破棄を発表し、華国が釣魚(Diaoyu)群島と呼び領有権を主張する尖閣(Senkaku)諸島を実効支配する米国に軍隊の撤退を要求した。

 米国は同合意に基づき、同諸島とその周辺海域に在日米軍と沿岸警備隊を派遣している。合意では、米軍の警備と、「合意水域」における華国と日本及びあらゆる第三国による漁業活動及びいかなる警備活動、無害航行行為の制限を規定している。

 トム・サンダース(Tom Saunders)国防長官は日曜日に発表した声明の中で、米国が「華国の要請に応じることはありえず、東シナ海に派遣されている部隊が撤退することはない」と強調し、「マイナスになることはないが、情勢と必要に応じてプラスになる可能性はあるだろう」と付け加えた。