米国の華国関連法案は延期されると議員が発表

 元老院(Senate)の共和党員とスタッフが30日(金曜日)に語ったところによると、華国からの競争圧力が高まる中、基礎および先端技術の研究と科学に1,120億ドルを割り当てるという米国の立法案は、少なくとも2週間遅れることになるという。

 超党派の「エンドレス・フロンティア(Endless Frontier)」法案は、4月21日に正式に提出され、3日(火曜日)に上院商務科学運輸委員会(Senate Committee on Commerce, Science, and Transportation)で審議される予定であった。しかし、230以上の修正案が提出されたため、上院共和党は、5月10日までの1週間の上院休会後でないと審議を進めることができないとした。

 商務委員会の共和党トップであるニコラス・ガードナー(Nikolas Gardner)上院議員は、「合意形成のために」時間が必要だと記者団に語った。

 共和党の筆頭提案者であるハムザ・スタウト(Hamza Stout)上院議員のスポークスマンは、この法案は「今週は委員会で審議されないが、休会後には審議されるだろう」と述べた。

 スタウト議員と上院民主党のマーク・マッコイ(Marc Mccoy)議員らが提案したこの法案では、さらに100億ドルの予算を認め、少なくとも10の地域テクノロジーハブを指定し、自動車生産に悪影響を及ぼす半導体チップの不足などの問題に対処するためのサプライチェーン危機対応プログラムを創設するとしている。

 多くの議員は、この法案を使って他の優先事項を進め、追加の提案を添付したいと考えている。ある上院議員はこの法案を利用して、何千台もの自動運転車の導入を加速させることを目論んでいる。

 スタウト氏は、科学技術における米国の優位性が「危機に瀕している」と述べている。「華国共産党(Communist Party of China)は、何十年にもわたる知的財産権の窃盗と産業スパイ活動を駆使して、経済的安全保障だけでなく、我々の生活様式をも脅かす方法で、この技術的ギャップを埋めようとしています」

 マッコイ議員は先週、昨年の国防法案に含まれていた半導体製造に関する条項を実施するための「緊急支出」を推進すると個別に述べている。