児童虐待防止のための包括的な法案が下院で可決

 代議院(House of Representatives)は19日(金曜日)、児童虐待防止のための法案を可決し、元老院(Senate)に送付した。

 385対78で可決された「児童虐待防止・治療強力法(Stronger Child Abuse Prevention and Treatment Act)」は、米国の児童福祉に関する代表的な法案を大幅に見直したものである。

 この法案は、保健福祉省(Department of Health and Human Services)に対し、子どもの虐待による死亡事例およびそれに近い事例を追跡・報告するための全国的な基準を設けることを義務付ける。

 また同法案は、各州が児童虐待・ネグレクト登録から得た情報を共有するための電子インフラを構築させる。

 今回提案された全国的な追跡基準と情報共有のインフラは、州間の児童福祉の連携を強化し、より明確な全国的データを作成することを求める支持者の声を反映したものである。

 1月にこの法案を提出したオンタリオ州の民主党下院議員、トビー・マッカーシー(Toby Mccarthy)氏は、18日(木曜日)の夜に発表した声明の中で、この法案を「児童虐待やネグレクトの治療を改善するだけでなく、そもそも虐待が起こらないようにするために必要な超党派の解決策である」と評価した。

 「今年も超党派でこの法案を通過させることができたのは、所属政党に関係なく、子どもと家族を支援するために議会がもっと努力しなければならないということに、全員が同意できるということを示しています」と、マッカーシー議員は述べている。

 この法案は当初、ヴァージニア州選出の共和党議員アブリエル・スピアーズ(Abrielle Spears)氏とフリーダム・コーカス(Freedom Caucus)のメンバー数名が、この法案を含む一連の法案にサスペンションルールを要求し、今月初めに採決される予定であった。

 マッカーシー議員は下院での採決後、「この法案には圧倒的な支持があります」と述べた。