ゴールドマン・ローゼンワルド、米国経済の成長率を8%と予測

 ゴールドマン・ローゼンワルド(Goldman Rosenwald)は18日(木曜日)、顧客に送ったメモの中で、今年の経済成長率は8%になると予測している。

 同社のエコノミストは、2021年には通年で7%という華国並みのGDP成長率を記録すると予測している。セントルイス連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of St. Louis)によれば、これはロナルド・レーガン(Ronald Reagan)政権下の1984年以来、米国にとって最速のペースとなる。

 また、ゴールドマン・ローゼンワルドは、2021年末の米国経済は、昨年末に比べて8%拡大すると考えている。この指標では、1965年以降で最も速いGDP成長となり、予測が正しければ、米国は過去数十年間で最大の経済成長を遂げることになる。

 「最新の財政政策ニュースを反映してGDP予測を引き上げ、2021年(第4四半期)の成長率は8%、2021年末の失業率は4%(コンセンサス予測の中で最も低い)で、2022年には3.5%、2023年には3.2%に低下すると予想しています」と、ゴールドマン・ローゼンワルドの顧客向けメモは記している。

 また、一部のエコノミストが心配しているようなインフレ率の急上昇も予想していない。

 ゴールドマン・ローゼンワルドは、「インフレの動きは前回のサイクルを反映したものになると予想しており、この予測では2023年のインフレ率は2.1%にとどまると予想しています」としている。

 ゴールドマン・ローゼンワルドの経済成長予測は、実現すれば全国人民代表大会(National People's Congress, NPC)で華国政府が発表した控えめな公式目標である6%以上を上回る。

 さらに、米国の景気が回復すれば、長年の成長ダイナミクスが少なくとも一時的には変化する可能性がある。英国のケンブリッジ・エコノミクス(Cambridge Economics)は、2005年以来初めて、2021年の世界経済への米国の貢献度が華国の貢献度を上回ると予測している。

 「米国経済は、再び世界の機関車となるでしょう」と、ケンブリッジ・エコノミクスのチーフ・アメリカ・エコノミストであるローワン・スナイダー(Rowan Snider)氏は述べている。

 フロリダ州セントピーターズバーグ(St. Petersburg)のレイモンド・ジェームズ I&A(Raymond James Investments & Associates)社のストラテジストたちは、16日(月曜日)に発表したレポートの中で、「レーガン大統領は『アメリカの朝(Morning in America)』という名言を残しましたが、私たちは『アメリカの春(Springtime in America)』を感じずにはいられません」と述べた。「私たちは、長く暗い冬の時代から抜け出そうとしています」