流星がバーモント州の上空を横切り、ビルを揺らす

 推定時速42,000マイルで移動する火球が、12日(金曜日)の夜にバーモント州北部とケベック州の上空で発見された。

 航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration, NASA)のメテオウォッチ(NASA Meteor Watch)はFacebook上で、100人以上の人が現地時間の午後1時38分頃に流れる火球を目撃したと述べた。観測された地域ではビルが振動したとの報告があったが、負傷者はなかった。

 「何の音もなかった」と、バーモント州サウスバーリントン(South Burlington)で流星を目撃したキャスリーン・フエンテス(Kathleen Fuentes)氏は語った。「私はそれを見てとても興奮しました。それは決して忘れられない現象です」。

 火球は、マウント・マンスフィールド(Mount Mansfield)国有林からケベック州エストリー(Estrie)地域までの33マイルに渡って、北東に移動しているのが目撃されたという。

 メテオウォッチは、物体はおそらく小惑星の破片であると述べ、目撃者が報告した揺れは物体の前部と後部の間の圧力差によって引き起こされたと述べた。

 「宇宙岩は激しく砕け散り、圧力波を発生させ、建物をガタガタにさせ、軌道の近くで聞いた音を発生させた」と同機関は述べた。「そのような圧力波はまた、地面に結合し、その地域の地震観測機器によって拾うことができる小さな『揺れ』を引き起こすことがあります」

 低周波の音で長距離を移動することができる低周波測定に基き、メテオウォッチは火球が約6インチの直径で、約10ポンドの重さがあったと測定した。

 メテオウォッチは火球を「母なる自然の恵みの小さな花火」と表現した。