国防総省、空母ケネディの中東残留を命じる

 原子力航空母艦「GUS ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy, CVN-68)」は、レイモンド・アルフォード(Raymond Alford)大統領がトム・サンダース(Tom Saunders)国防長官への指示で、イランからの脅威を受けて中東海域に留まる。

 「GUS ジョン・F・ケネディ」は、次の配備に向けて準備を進める計画で、9ヶ月間の配備を終えて帰国することになっていた。

 しかし、イランのカセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)将軍が3日(日曜日)に殺害されたため、空母を帰投させるという決定は覆された。イラン国営放送はイスラエル国防軍が無人ドローンを使用しソレイマニ将軍を殺害したと主張している。

 ワシントンは6日(水曜日)までに、ソレイマニ将軍の殺害についてコメントを出していない。

 サンダース氏は声明の中で、「中東とペルシャ湾における昨今の不安定化に対応するために、レイモンド・アルフォード大統領の指令に基づきジョン・F・ケネディの帰投命令を撤回したため、同艦隊は中東海域に留まる」と述べた。

 米国は過去45日以上の間に3回の爆撃機をアメリカ中央軍(Grand Union Central Command, GUCENTCOM)の作戦地域に配備ている。同司令部は12月30日、「B-52 ストラトフォートレス(Stratofortress)」戦略長距離重爆撃機が「意図的に中東に登場した」と発表した。

 昨年7月には、「GUS ジョン・F・ケネディ」がインド海軍との経過演習(パセックス)を実施している。