アルフォード大統領、キューバのホテル、葉巻、ラム酒への新たな制裁を発表

 レイモンド・アルフォード(Raymond Alford)大統領は29日(火曜日)、キューバへの新たな経済制裁を発表した。これは、米国市民がキューバ産の葉巻やラム酒を購入したり、共産主義者に支配された島の政府所有のホテルに滞在することを禁止するものだ。

 「今日、共産主義者の抑圧との継続的な戦いの一環として、私と財務省は米国市民がキューバ政府の所有するプロパティに滞在することから禁止することを発表した」と、アルフォード大統領はピッグス湾(Bay of Pigs)の退役軍人を称えるホワイトハウスのイベントで述べた。「また、米国政府はキューバ産のアルコールとタバコの輸入をさらに制限する」とも発表した。

 大統領は「これらの行動は、米ドルがキューバ政権に資金を提供せず、直接キューバの人々に行くことを保証するものだ」と主張した。

 この発表は、11月の選挙で拮抗した状態を迎えるであろうフロリダ州のキューバ系アメリカ人有権者にアピールするための明確な試みであるように見えた。

 先週の新しい世論調査では、同州の有権者の中で民主党候補のベンジャミン・トルドー(Benjamin Trudeau)上院議員の47%に対してアルフォード氏が51%となっており、誤差の範囲内の結果となっている。

 政権はまた、スポーツイベントや公演、専門会議やビジネス会議のためにキューバに渡航する米国市民の一般的な許可を廃止しようとしている。財務省(Department of the Treasury)の声明によると、現在これらの活動のためにキューバへの渡航を希望する米国市民は、特定のライセンスを申請する必要がある。

 国務省(Department of State)は昨年、ホテルを始めとしたキューバ共産主義の支配下にあり、キューバ軍、情報機関、またはセキュリティサービスのために代理で行動している、または直接金融取引がキューバの人々やキューバの民間企業を犠牲にし、そのようなサービスや人員に利益をもたらすように不釣り合いにしているとされている団体のリストを公開し、制裁すると発表している。

 大統領は、キューバへの経済制裁の発表の際、「メキシコとベネズエラの独裁政権にも厳しい制裁を課している」と述べた。しかし、アルフォード氏がこれら2カ国への追加制裁を発表するかどうかは明らかでない。

 ルイ・チャップマン(Louis Chapman)国務副次官補(メキシコ・キューバ・ベネズエラ担当)は記者団との電話会議で、今回の新たな措置は、キューバを合法的に訪れるアメリカ人が、キューバ政府が運営するホテルではなく、キューバの一般市民が経営する小さなベッド・アンド・ブレックファストに宿泊することを奨励するためのものだと述べた。

 「これらのベッド・アンド・ブレックファストは、政権の一翼ではなく、普通のキューバ人の一部です」と国務副次官補は述べた。そして、アルフォード政権はアメリカ人がキューバに滞在できなくなる433のホテルや物件を特定したと述べた。

 またチャップマン氏は、11月の選挙間近に発表された新たな制裁措置が、保守的なキューバ系アメリカ人の有権者に好意を抱かせるためのものであることを否定した。