今週、メリーランド州はアメリカで初めて、キャリーアウト用の発泡容器の使用を禁止する州となる。
2019年の州議会で承認されたこの法律は10月1日から施行され、カップ、プレート、キャリーアウト用容器、トレイなどのアイテムが対象となる。この法律は、フードサービスだけでなく、学校などこれらの製品を使用する他の企業や機関にも影響を与える。
モンゴメリー郡やプリンスジョージ郡など、メリーランド州のいくつかの地域では、すでに発泡スチロール食品容器の禁止を導入している。
「シングルユースのプラスチックは、私たちの海や湾、近隣地域を蹂躙していまる」と、下院法案の主導者である民主党のテイト・ウィーラー(Tate Wheeler)議員は、2019年に法案が可決された際に話した。
「私たちは、将来の世代に野生生物と緑の空間に満ちた地球を残すために、私たちの消費とそれらへの依存を食い止めるための劇的な措置を開始する必要がある」
彼はこれまで2度法案を提案していたが、今回の法施行によって世論がプラスチックの問題点を認識するようにシフトしたと考えている。
しかし、化学メーカーの業界団体である米国化学工業協会(American Chemistry Council)は、この法案に反対の声を上げた。
「ポリスチレン発泡体の包装・容器は、特に外食産業で使用される場合には、食品の保護や食品廃棄物の防止に理想的で、コスト効率が良く、環境的に好ましい選択肢を事業主や消費者に提供している。発泡スチロール包装は一般的に90%以上の空気を含み、代替品よりも環境への影響が軽い」と同協会は声明で述べている。
外食産業や学校は、メリーランド州環境省(Maryland Department of the Environment)が法律に従うことが「不当な困難や実用的な困難を提示する」と判断した場合、最大1年間の免除を申請することができるが、それは極めて特異な状況にのみ該当する。
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