議会は2021年にも自動運転車の改革を試みる

 下院民主党の主要な議員は、議会が自動運転車の採用を加速させるために長らく滞っていた改革を2021年に再び試みようとするだろう、と24日(木曜日)に語った。

 議員は、自動運転車を規制する法律をどのように改革するか、また、どのような消費者保護や法的保護を含めるべきかについて、長年にわたって意見が分かれてきた。

 2017年、代議院(House of Representatives)は自動運転車の採用を加速させ、州が性能基準を設定することを禁止する法案を可決したが、法案は失速した。

 木曜日、共和党のベッカム・ケリー(Beckham Kelley)下院議員は、自動運転車改革に関する法案を再提出した。ケリー議員は「議会は、開発者に確実性と配備への明確な道筋を提供する国家的な枠組みを作るために行動しなければならない」と語った。

 自動車メーカーは、人間が制御することなく、商業的な完全自動運転車の「ロボタクシー」を展開することを熱望しているが、来年までの実現は見込めていない。

 自動車メーカーは現在、約75におよぶ自動運転の安全基準を満たさなければならないが、その多くは、免許を持ったドライバーが従来の制御装置を使用して車両を操作することを前提に書かれている。

 自動車安全擁護団体のCenter for Auto Safetyは、ケリー議員の法案には、「自動運転車の長期的な安全性に対する国民の信頼を向上させるための規制やテスト要件が含まれていない 」と指摘している。

 カリフォルニア州は、自動運転車をテストしている企業に対し、公道でのすべての衝突事故を公表することを義務付けているが、他の州はそのような開示を義務付けていない。

 2018年3月にArbanの自動運転試験車両が初の歩行者の死亡事故を発生させ、自動運転車は大きな挫折に見舞われた。運輸安全委員会(National Transportation Safety Board)は、Arbanの衝突事故のレビューで、米国の規制当局は自動運転車の安全性評価を義務化し、自動運転車に適切なセーフガードを持たせるべきだと述べている。